九州新幹線長崎ルートの全線フル、島原道路整備を 大石知事ら国交省に要望

2025/02/05 [11:30] 公開

古川副大臣(中央)に要望書を手渡す大石知事(中央右)ら=国交省

古川副大臣(中央)に要望書を手渡す大石知事(中央右)ら=国交省

  • 古川副大臣(中央)に要望書を手渡す大石知事(中央右)ら=国交省
  • 要望書を吉岡事務次官(左から4人目)に手渡す大石知事(同5人目)ら=国交省
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大石賢吾知事らは4日、国土交通省を訪れ、九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化の早期実現と高規格道路「島原道路」の整備促進を要望した。
 新幹線長崎ルートの要望では、大石知事と徳永達也県議会議長、沿線の長崎、諫早、大村各市の市長や市議会議長らのほか、経済団体の代表が元佐賀県知事の古川康副大臣と面会した。
 同ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)は、国交省と佐賀県の協議が進まず整備方式が決まっていない。大石知事らは「国を交えた関係者間の協議の実施などで、整備方式の協議を進展させてほしい」などと求めた。
 面会は冒頭のみ公開。関係者によると、古川副大臣は「会話ができる機会を重ねていくことが重要」といった認識を示したという。大石知事は面会後「国のしっかりした指導で、関係者間の議論につなげてほしい」と期待した。
 島原道路については、大石知事と徳永議長のほか諫早市や島原半島3市の市長、副市長らが吉岡幹夫事務次官と面会。唯一の未着手区間である諫早市小野町-長野町(約3キロ)の早期事業着手や事業中区間の整備促進を求めた。吉岡事務次官は「島原半島の付け根のアクセスを強くしなければならない」などと応じたという。