五島手延うどん振興協議会に所属する長崎県新上五島町内の製麺業関係者13人がこのほど、米国へ食品を輸出する際などに必要な管理者の資格(PCQI)を取得した。日本貿易振興機構(ジェトロ)長崎貿易情報センターによると、特定の特産品生産者がまとまってPCQIを取得するのは珍しいという。
PCQIは米政府が設けた資格。米国へ食品を輸出する際、この資格を持つ管理者が作成した温度管理や、アレルゲン発生のリスクなどについての計画書が必要となる。
五島うどんの輸出底上げにつなげようと、ジェトロが講習会を8月18~20日に実施。受講者は、米政府の認定を受けた講師から計20時間、講習を受けた。
修了証を手にした犬塚製麺所の犬塚康彦代表(62)は「ロサンゼルスの和食店などに卸すことで現地の人に良さを知ってもらいたい。将来的には和洋問わず、さまざまな飲食店に活用してもらえるよう販路拡大に努めたい」と話した。
五島手延うどん 販路拡大へ 米国への輸出管理資格 13人が取得
長崎新聞 2019/09/09 [16:16] 公開