警察官装い「保釈金振り込めば…」 20代男性、1264万円の詐欺被害 長崎・大村

長崎新聞 2025/01/16 [10:27] 公開

長崎県の大村署は15日、大村市内の20代会社員男性が警察官などを装った男らから現金計1264万円をだまし取られるニセ電話詐欺事件が発生したと発表した。
 同署によると昨年12月8日、ソフトバンク社員を名乗る男から「あなた名義の番号から静岡県内の人に投資詐欺のメールがきていて、警察から利用停止の要請がきている」と携帯電話に連絡があった。男性が「心当たりがない」と答えたところ、静岡県警の「安西」を名乗る男からビデオ通話で警察手帳を見せられ「電話で取り調べをする」と言われた。
 警視庁捜査2課の「坂元学」や兵庫県警察官を名乗る男らからも「特殊詐欺の犯人として緊急逮捕の必要があるが保釈金を振り込めば免れられる」などと言われ、男性はネットバンキングやATMで指定された口座に3回にわたり現金計1264万円を振り込んだ。金は消費者金融などから借りたという。
 振り込み後、男らと連絡が取れなくなり、警察に相談して発覚した。