来年の東京五輪・パラリンピックの選手村建設に使用する県産木材の出荷式が1日、諫早市小野島町の高島建設工業であった。諫早、大村、雲仙各市で産出された「ヒノキ」約14立方メートルが“本県代表”として東京へ送り出された。選手村の柱や床材などに使われた後、県に返却され、公共施設で活用される予定。
大会組織委員会が大会を盛り上げようと、選手村用の木材を自治体に募る「日本の木材活用リレー」事業の一環。本県を含む63自治体が同事業の協力者に選ばれ、県は同社に木材加工を委託した。
木材が使われるのは、選手村の中心施設「ビレッジプラザ」(東京都中央区)。木造平屋(延べ床面積約6千平方メートル)で、選手の交流施設やメディアセンターなどが入る。
出荷式で同社の高島正弘社長(68)が「木とともに歩んできた70年のノウハウを生かし、部材を提供できるのは大変光栄」と述べた。木材は用途ごとに長さや幅、高さをカットした状態でトラックに積み込まれ、3日、東京に到着する。
長崎県産ヒノキ 選手村へ 諫早で出荷式 床材などに活用
2019/08/02 [14:00] 公開