ユタカ交通(大阪府池田市)は20日から、高速バスの長崎-福岡線と佐世保-福岡線に参入し、それぞれ毎日8往復運行する。競合他社より運賃を抑え、利用客の取り込みを図る。
九州新幹線長崎ルートが2022年度に在来線と新幹線を乗り継ぐ「リレー方式」で暫定開業するため、乗り換えなくて済む高速バスの需要が見込めると判断した。ユタカ交通によると、15年に北陸新幹線が延伸開業した際、富山-名古屋間は直通特急が減り、同区間の高速バス利用者が急増したという。
長崎-福岡線は、長崎駅前、諫早、大村、嬉野(佐賀県)、博多駅前を約2時間半でつなぐ。運賃は大人2千円で、競合する九州急行バス(福岡市)の「九州号」より570円安い。
佐世保-福岡線は、佐世保駅前と博多駅前の間を約1時間50分、ノンストップで運行。運賃は同1500円で、西日本鉄道(福岡市)と西肥自動車(佐世保市)が運行する「させぼ号」より760円安くなる。
ユタカ交通は現在、長崎、佐世保と関西を結ぶ夜行高速バスを毎日2往復ずつ運行。「価格で先行路線との差異化を図り、切磋琢磨(せっさたくま)しながら交流人口拡大に寄与したい」としている。
ユタカ交通が新高速バス 長崎・佐世保-福岡 20日から参入
2019/07/13 [11:00] 公開