1995年にノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶を掲げる科学者らの国際組織「パグウォッシュ会議」の役員に、長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA)の鈴木達治郎教授(73)(核軍縮・不拡散)が日本人として初めて就任したことが22日、分かった。鈴木氏が明らかにした。
鈴木氏によると、会議の評議員を長年務め、今年1月、執行委員会委員長に選任された。会長、事務総長、評議会議長と共に役員の立場となる。
被爆80年の今年は、11月に広島で世界大会が開かれる。鈴木氏は「重責を感じる。厳しい国際情勢の中で、科学的知見を生かし、対話で国際紛争を解決する精神を意識して職務に励みたい」と語った。