世界的ワイン品評会 「杵の川樽酒」金賞 IWC「SAKE部門」 快挙を諫早市長に報告

長崎新聞 2019/07/02 [00:06] 公開

IWC2019ゴールドメダル受賞の「杵の川樽酒」

IWC2019ゴールドメダル受賞の「杵の川樽酒」

  • IWC2019ゴールドメダル受賞の「杵の川樽酒」
  • 受賞の喜びを報告する瀬頭社長(写真左)ら=諫早市役所
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 今年4月に英国ロンドンで開かれた世界最大規模のワイン品評会、インターナショナルワインチャレンジ(IWC)2019の「SAKE部門」で、長崎県諫早市土師野尾町の蔵元「杵(き)の川」の普通酒「杵の川樽(たる)酒」がゴールドメダル(金賞)に輝いた。

 日本酒の「SAKE部門」には純米酒や純米大吟醸酒、古酒など9カテゴリーある。出品した432社1500銘柄のうち95銘柄が、特に優れていると認められた金賞を獲得。杵の川の商品では、昨年のIWC純米大吟醸酒の部で銅賞の「黎明(れいめい)」に続き2年連続のメダルで、金賞獲得は初めて。

 6月27日には、市役所で受賞報告会があり、瀬頭信介社長(49)が「県内唯一の樽職人が丹精込めて作った杉樽に、諫早産の水や酒米などで造った酒を一昼夜入れ、香りをつけて瓶詰めした。諫早名物のウナギ料理などと相性が良い優しい甘口の味わい」と説明。試飲した宮本明雄市長は「受賞を機に、全国だけでなく海外にももっと販路が広がれば」と期待を込めた。

 瀬頭社長は「樽職人がいる酒蔵の強みを生かした、個性ある酒が評価されうれしい。外国からの問い合わせも増え、多くの人に日本酒の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と話した。杵の川樽酒は720ミリリットル、864円。