最後も元気に「わっしょい」 子どもみこしが今年で終了 長崎・波佐見

2024/07/29 [11:00] 公開

水をかけられながら郷内を練り歩いた子どもみこし=波佐見町三股郷

水をかけられながら郷内を練り歩いた子どもみこし=波佐見町三股郷

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長崎県東彼波佐見町三股郷で27日、無病息災を願う七神仏夏越祭があり、担ぎ手不足で今年限りとなる見込みの「子どもみこし」が5年ぶりに復活。窯元が点在する山あいに「わっしょい」のかけ声が響いた。
 同町内では夏越祭に「子どもみこし」を出す地域がある。三股郷では2003年、江戸期以降の全国に流通した「三股徳利(とっくり)」を掲げたみこしを有志が寄贈。一方で少子高齢化も進み、郷の人口は現在、当時の半分程度の103人になった。
 みこしは新型コロナ禍で休止したが、唯一の小学生、町立東小6年の森山友豪さん(12)の思い出になればと、自治会(恵美和義会長)が企画。住民のほか、隣接する永尾郷の小学生、帰省した人の子どもら約30人が参加。沿道から水をかけられながら約1キロを練り歩いた。
 森山さんは「暑かったけど、水がめちゃ気持ち良かった」と笑顔。夜はキッチンカーを招いた交流会で盛り上がった。