流行最先端からSDGsへ 万博制服、時代映す「鏡」

共同通信 2025/04/11 [03:20] 公開

「サイエンス」のアテンダントユニホームを着用する中村菜々子さん=3月、大阪市

「サイエンス」のアテンダントユニホームを着用する中村菜々子さん=3月、大阪市

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 半世紀を経て再び大阪で開かれる万博では、来場者を出迎えるスタッフのユニホームが時代を映す「鏡」となっている。1970年大阪万博は最先端の流行を取り入れた、鮮やかな原色とミニスカートが特徴。2025年大阪・関西万博は、再利用可能な素材や多様性を重視したデザインへと一変した。意識するのは「持続可能な開発目標(SDGs)」だ。

 大阪・関西万博で来場案内や通訳を担う「サービスアテンダント」は、男女問わず長ズボンかロングスカートを選べる。運営する日本国際博覧会協会がデザインの公募で出した条件は(1)性別や年齢を問わない(2)再利用可能な素材の使用―。

 各パビリオンでも多様なユニホームが登場する。70年万博を継承しつつ、時代の変遷を反映させた出展者も。ファインバブル専業メーカー「サイエンス」(大阪市)は当時と同じ黄色に、首元や袖口に白いラインをあしらったデザインを踏襲した上で、ミニスカートから長ズボンに変更。アテンダントの大学3年の中村菜々子さんは「動きやすく、立っていても長時間作業できる」と気に入っていた。