ジャパネット側「収支見合わず」 稲佐山レストラン営業終了 長崎

2025/03/09 [10:30] 公開

長崎市は7日、稲佐町の稲佐山展望台2階の「稲佐山レストランITADAKI」が、1月末で営業を終えたと明らかにした。運営会社側によると、赤字経営が続き、収支が見合わなかったことが理由。市はレストラン施設の新たな管理者を2025年度中に公募し、26年4月以降の営業再開を目指す。
 同日、市議会建設水道委で報告した。ITADAKIの運営会社は、通販大手ジャパネットホールディングス(HD、佐世保市)のグループ会社リージョナルフーズ長崎。ジャパネットグループ側は取材に「ビジネスの観点から撤退を決めた」と説明した。
 市によると、レストラン施設は1990年から供用開始。リージョナルフーズ長崎は、2021年4月から5年間の管理許可を得て、同年7月にITADAKIを開業した。23年度は約2万人が利用した。
 管理許可は1年前倒しで終了。市は25年度中の公募に向け、レストラン施設の運営形態などを検討する。施設が空いている期間は、軽食販売や飲食のスペースとして開放することを構想している。