頭取が新入行員に不祥事を謝罪 十八親和銀行の入行式「挑戦意欲持って」 長崎

長崎新聞 2025/04/02 [10:40] 公開

「地域経済発展のために貢献できるよう努力していく」と山川頭取(右)に誓いの言葉を述べる新入行員代表=長崎市尾上町、出島メッセ長崎

「地域経済発展のために貢献できるよう努力していく」と山川頭取(右)に誓いの言葉を述べる新入行員代表=長崎市尾上町、出島メッセ長崎

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十八親和銀行(長崎市)が1日に同市内で開いた入行式。山川信彦頭取はあいさつの冒頭、2、3月に立て続けに発覚した顧客の預金などを着服した不祥事2件について「希望を胸に働こうという会社でこうした事態になり、本当に申し訳なく思っている」と新入行員118人におわびした。
 山川頭取は続けて「無計画に欲望のままに使ってしまうと一生お金に追われる人生になる。計画的に自分の夢や家族の幸せのために使う人生を送ってほしい」とし、「お客さまからの『あなたのおかげで助かった』という言葉が人生のご褒美になる」と激励した。
 新入行員を代表し、田中玲樹さんと谷有彩さんが「本日の気持ちを忘れずに、素直な心とチャレンジ意欲を持ち、地域経済発展のために貢献できるよう努力していく」と誓った。
 同行は新入行員に親会社ふくおかフィナンシャルグループの株式5万円相当を支給。同行によると、初の試みで株価への関心やビジネスへの参加意識を高めてもらう狙いがあるという。