丸の内シェフズクラブ・シェフ3人 腕振るう 「食」テーマに長崎・雲仙訪問

長崎新聞 2024/09/01 [12:00] 公開

地元シェフと料理する丸の内シェフズクラブの3人(中央)=雲仙市小浜町、蒸気家

地元シェフと料理する丸の内シェフズクラブの3人(中央)=雲仙市小浜町、蒸気家

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長崎県雲仙市の食の魅力を知ってもらおうと8月26~28日、東京で活躍する有名シェフ3人を招いたフィールドワークがあった。3人は市内の有機農園や野菜直売所、煮干し加工場、レストランなどを訪ねた。
 県と三菱地所(東京)、一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会(同)との関係人口創出に関する連携協定事業の一環。
 3人は岩澤正和さん(45)、永島義国さん(49)、中村嘉宏さん(34)。三菱地所による食の企画で結成された「丸の内シェフズクラブ」(服部幸應会長、10人)のメンバー。生産者や消費者をつなぎ、食文化継承などの課題に地域と連携して取り組んでいる。
 27日には同市小浜町の素泊まり旅館「湯宿 蒸気家」で地元シェフと料理を通して交流した。古くから守り育てられてきた在来種野菜や橘湾で取れた魚を温泉で蒸すなどして、関係者約50人に振る舞った。
 温泉でパスタをゆでた永島さんは「これだけ温度が高いのは珍しい」、温泉蒸しのピザを作った岩澤さんは「ふっくら柔らかく温泉の塩味も。新しい雲仙の料理になれば」と笑顔。地元の料理人、草野玲さん(51)は「東京のトップシェフと料理でセッションできて幸せ」と語った。
 来年度は同市の食の関係者が丸の内を訪れ交流する予定。