ミニバスに3点シュート試験導入 全国大会、子ども技術体力向上で

共同通信 2025/04/19 [04:23] 公開

全国ミニバスケットボール大会で「特別ルール」の3点シュートを狙う選手=国立代々木競技場

全国ミニバスケットボール大会で「特別ルール」の3点シュートを狙う選手=国立代々木競技場

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 日本バスケットボール協会が3月下旬の全国大会(東京)で、3点シュートを試験的に導入した。リングから半径6・75mのラインの外から狙う3点シュートはバスケの華の一つ。難度も高く、小学生が親しむミニバスの正式ルールにはない。協会は子どもたちの技術や体力が向上してきているとして、今回は「特別ルール」として初採用した。

 男子の円座スポーツ少年団(香川)と豊浦スポーツ少年団(山口)の一戦は残り約2秒で29―29の大接戦。勝負を決めた一撃は円座の河津文直さん(12)が終了間際に放った3点シュートだった。自宅で毎日1時間、練習を重ねた。「自分の武器が認められてうれしかった」。

 ミニバスの正式ルールは、どの位置から決めても2点。ゴール下の背の高い選手にボールを集め、点を稼ぐ戦法のチームもある。特別ルールはこの状況に一石を投じ、長距離シュートやアウトサイドでのプレーを磨いてもらうことが目的。

 ある指導者は賛成の考え。練習拠点の体育館に3点ラインがないという監督は「公営の体育館を借りないと練習ができない」と課題も挙げた。