九州商船 新造フェリー「いのり」 12日就航

2019/05/10 [00:08] 公開

12日に就航する新造フェリー「いのり」=佐世保港

12日に就航する新造フェリー「いのり」=佐世保港

  • 12日に就航する新造フェリー「いのり」=佐世保港
  • 天井にツバキをイメージした装飾を加えたフェリー「いのり」のエントランス=佐世保港
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 九州商船(長崎市)は、佐世保と小値賀、宇久平を結ぶ新造フェリー「いのり」(1387トン)を12日に就航する。これまで運航していたフェリー「なるしお」(645トン)より旅客定員は32人増えて432人となる。

 全長約80メートル。車両甲板も広げ、従来の2倍以上となる乗用車46台を積載可能。キッズルームやバリアフリー客席も設けた。航行中の揺れを抑える設計で、欠航率の低減が期待される。建造費は約23億円。

 船名は一般公募で決定。世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」にちなんで命名された。エントランスの天井には、五島のツバキをイメージした装飾を加えた。

 9日は佐世保港で内覧会があり、行政や経済関係者らが訪れ、船内を見て回った。美根晴幸社長は取材に「これまでよりゆったりと船旅が楽しめるようになった。大型化に伴い、物流面も含め島民の期待に応えたい」と語った。

 10日は、有川港と小値賀港、宇久平港でも内覧会を開く。