長崎県内最大の陶磁器イベント「波佐見陶器まつり」が29日、東彼波佐見町井石郷のやきもの公園一帯で始まり、県内外からの焼き物ファンでにぎわっている。5月5日まで。
61回目。波佐見焼は近年、洗練されたデザインや機能性から若い世代の人気が高まり、全国的な知名度も上がっている。同まつり協会によると、ここ数年の来場者は過去最多を更新し続け、昨年は約32万9千人が訪れた。今年の初日は雨天の影響で昨年より少なめだったが、期間中に例年並みの32万人程度を見込んでいる。
主会場の同公園を中心に約150の窯元や商社が出店し、器などを割安で販売。デザイン性を重視したシンプルな器やカラフルでかわいらしい絵柄の皿などバリエーション豊富な品々が並んでいる。詰め掛けた来場者は、手に取って眺めたり、店のスタッフにサイズや色について尋ねたりしながら、お気に入りの器選びを楽しんでいた。夫婦で訪れた倉敷市の主婦、玉木かおりさん(37)は子ども用の食器などを購入。「すてきな新作がたくさんあり、目移りする。食卓に並べるのが楽しみ」と話していた。
焼き物ファン じっくり品定め 波佐見陶器まつり始まる
2019/04/30 [00:09] 公開