全国高校7人制ラグビー県大会 長崎北が初優勝 ラストワンプレーで逆転

長崎新聞 2025/04/27 [10:30] 公開

【決勝、長崎北-長崎北陽台】前半7分、トライを決める長崎北のSH北嶋(右)=県営放虎原ラグビー場

【決勝、長崎北-長崎北陽台】前半7分、トライを決める長崎北のSH北嶋(右)=県営放虎原ラグビー場

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ラグビーの第12回全国高校7人制県大会最終日は20日、大村市の県営放虎原ラグビー場で決勝トーナメントが行われ、長崎北が決勝で長崎北陽台に31-28で競り勝ち、初優勝を飾った。長崎北は全国大会(7月23~25日・長野)に出場する。
 決勝(7分ハーフ)の前半は長崎北ペース。FW橋の先制トライ(ゴール)を皮切りに、7-7の5分から、CTB平、SH北嶋の連続トライ(2ゴール)で21-7として後半に入ると、開始早々にSO向井悠のトライでさらにリードを広げた。
 19点を追う長崎北陽台も後半3分から反撃。長崎北の反則から得た好機を逃さず、SO長瀨(7028)とFW白丸の3連続トライ(3ゴール)で28-26と逆転したが、ラストワンプレーで長崎北のFW松﨑が約80メートル独走トライを決めて、再び試合をひっくり返した。

◎最後まで諦めず逆転

 ラストワンプレーで逆転優勝を果たした長崎北。試合後、向井雄監督は歓喜に沸く選手たちを集めて「みんなでつないで、最後まで諦めずに取ったいいトライだった」とたたえた。
 長崎北陽台との決勝は白熱の攻防となった。北嶋、向井悠のHB団、CTB平、WTB道端らスキルの高いメンバーを中心に展開力を発揮。試合を優位に進めたが、逆に後半5分に2点リードを許した。残り時間はわずか。さらに自陣深くまで攻め込まれる。ここから起死回生のプレーが出た。相手のミスを逃さず、向井悠がディフェンスを引きつけてパス。これを受けたFW松﨑が「絶対に勝ちたい」とトライラインまでの約80メートルを走り切った。
 1月の県新人大会に続いて立った県の頂点。主将の北嶋は「いい流れは来ているけれど、最大の目標は冬の全国大会出場。ここからまた一戦一戦大事にしたい」と6月の県高総体へ向けて気を引き締めていた。