メクル第348号 自分たちで通学路作る!? 歩道専用 橋の工事 対馬・佐須奈小児童ら体験

2019/02/25 [17:37] 公開

指定された色のブロックをすき間なく並べる子どもたち=対馬市上県町佐須奈

指定された色のブロックをすき間なく並べる子どもたち=対馬市上県町佐須奈

  • 指定された色のブロックをすき間なく並べる子どもたち=対馬市上県町佐須奈
  • ブロックで描いたツシマヤマネコのイラストを囲んで、上空から記念撮影
  • 自分たちの通学路作りをお手伝い
大きい写真を見る

 対馬(つしま)市立佐須奈(さすな)小中の通学路にある橋の工事現場(げんば)で、親子見学会があるという情報をキャッチ。何やら工事のお手伝いができるらしい。こうしちゃいられない! 仲良しのツシマさんのふるさと、対馬へしゅっぱーつ!。

 見学会は工事を担当(たんとう)する建設(けんせつ)業のハラダ(同市上県(かみあがた)町)と、土木のかっこよさを伝えようと県内外の工事現場で体験型イベントを企画(きかく)するユニット「デミーとマツ」が、県などと協力して17日に開いたんだって。佐須奈小に通う児童と保護(ほご)者計38人が参加したばい。自分たちの通学路の工事に関われるなんて、なかなかできん体験やね。

◆25センチしかない
 現場は国道382号にある「昭和橋」(同市上県町佐須奈)。ひょえ~。通学路なのに、人が歩ける幅(はば)が25センチしかない! 真横をびゅんびゅん車が通りすぎてあぶなか~。
 「近くにバス停もあり、たくさんの人が通るので危ないと感じていた」という保護者の声も聞かれたよ。事故(じこ)が起きんごと、通学時間帯は大人が見守ったりしてるんだって。
 そこで、車と歩行者が別々に通れるように、新しく歩道専用(せんよう)の橋「側道橋(そくどうきょう)」(幅2メートル、長さ19メートル)を付け足す工事が進んでいるよ。昨年8月に始まった工事は、3月初めに完成予定ばい。

◆並べていくと
 まずは、側道橋の手前の歩道に敷(し)くブロックでイラスト(縦(たて)1.8メートル、横4.5メートル)を制作(せいさく)するお手伝い。下絵に描(えが)かれた色と大きさのブロックを手分けして並べていくと、だんだんと絵が浮(う)かび上がってきた! 「しっぽがあるから、きっとツシマヤマネコじゃないかな」と予想したのは、6年の大石(おおいし)ひなたさん(12)。確(たし)かに! 対馬といえば、国天然記念物のツシマヤマネコ。太くて長いしっぽが特徴(とくちょう)やもんね。こんなにかわいい道なら、歩くのが楽しくなりそ~。

◆しっかり締(し)め
 次に、側道橋の手すりを土台に固定する大きなねじ「ボルト」を工具でしっかり締(し)め付ける作業。みんな、職人(しょくにん)さんみたいにキリっとして真剣(しんけん)そのもの。
 5年の阿比留凌(あびるりょう)さん(11)は「駄菓子(だがし)屋さんに行く時にもよく通る道。早く通れるといいな」と話し、一生懸命(けんめい)作業をしていました。

◆働く車に試乗
 工事現場って、働く車がいっぱいあって、あこがれとったとさね~。メクるんもショベルカーに乗せてくださーい。
 別の会場では、プロに助けてもらいながら、大量の砂(すな)をすくったり、違(ちが)う場所に運んだりする操作(そうさ)を体験。レバーば倒(たお)す方向によって、いろんな動きをするんだなぁ。4年の須川怜皇(すがわれお)君(10)は「右に左にくるっと回るのも楽しい」と目を輝(かがや)かせとったよ。
 工事現場に戻(もど)り、最後は高所作業車に乗って、ブロックで描いたイラストをチェック。対馬にしかいないツシマヤマネコの姿(すがた)と肉球のデザインがかわいか。 佐須奈の人気スポットになるかもね~。