政府は3日の臨時閣議で、石破内閣発足に伴う副大臣・政務官人事を決定した。文部科学副大臣に武部新衆院議員、財務副大臣に斎藤洋明衆院議員を充てた。27日投開票の衆院選を控え、自民党の副大臣・政務官の大半が再任された。副大臣は皇居での認証式を経て初の会議を開く。
1日に就任した石破茂首相は9日に衆院を解散する方針。多くを再任するのは現行憲法下で最短の就任8日後の衆院解散となり、時間的な制約が生まれたことが背景にある。一方、同様に発足直後に衆院を解散した2021年の岸田内閣では、副大臣・政務官を大幅に入れ替える人事を行った。
今回副大臣に登用された武部、斎藤両氏の前任は閣僚に就任した阿部俊子、赤沢亮正両氏。阿部氏は文科相、赤沢氏は経済再生担当相として入閣し、副大臣が空席となった。
公明党の副大臣・政務官計6人は全て交代した。副大臣は復興に輿水恵一衆院議員、財務に横山信一参院議員、厚生労働に鰐淵洋子衆院議員を起用。政務官は文科に金城泰邦衆院議員、農林水産に庄子賢一衆院議員、経済産業に竹内真二参院議員を充てた。