渡辺恒雄さん死去、98歳 読売新聞主筆、巨人元オーナー政界に影響力

2024/12/19 [11:58] 公開

読売新聞グループ本社の渡辺恒雄代表取締役主筆

読売新聞グループ本社の渡辺恒雄代表取締役主筆

  • 読売新聞グループ本社の渡辺恒雄代表取締役主筆
  • 2001年9月、監督辞任の記者会見後に写真に納まる巨人の長嶋茂雄監督(左)と渡辺恒雄さん。右は新監督に決まった原辰徳ヘッドコーチ=東京都内のホテル
  • 2003年1月、横綱審議委員会に出席する渡辺恒雄委員長(右端)。左端は内館牧子委員=東京・両国国技館
  • 2014年5月、中曽根康弘元首相(右)の誕生日を祝う会で話す渡辺恒雄さん=東京都内のホテル
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 読売新聞グループ本社代表取締役主筆で、プロ野球巨人のオーナーや日本新聞協会会長も務めた渡辺恒雄(わたなべ・つねお)さんが19日午前2時、肺炎のため東京都の病院で死去した。98歳。葬儀は近親者のみで行う。喪主は長男睦(むつみ)さん。東京都出身。

 東大文学部哲学科卒業後の1950年、読売新聞社に入社。ワシントン支局長、政治部長、論説委員長、副社長・主筆などを経て91年、社長・主筆に就いた。2002年、読売新聞社の組織改革に伴いグループ本社の社長・主筆に就任した。04年1月から会長・主筆となり、16年から現職。

 故中曽根康弘元首相とは、若手政治家の時代から長年にわたり深い関係を築き、政界に影響力を持った。自民党と民主党(当時)の「大連立」騒動では、仕掛け人の一人とされた。20年10月の中曽根氏の内閣・自民党合同葬では「星輝く天界で、お目にかかるのを楽しみにしております」との追悼の辞を贈った。

 巨人のオーナーには96年就任。ドラフト改革や新リーグ構想などでプロ野球界の在り方に積極的に発言した。