水原一平被告に禁錮4年9月 米地裁、25億円賠償も

共同通信 2025/02/07 [18:57] 公開

6日、米カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁に着いた水原一平被告(AP=共同)

6日、米カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁に着いた水原一平被告(AP=共同)

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 【サンタアナ共同】米カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁は6日、大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(30)の銀行口座から約1659万ドル(約25億円)を盗み賭博の胴元側に不正送金したとする銀行詐欺罪などに問われた元通訳水原一平被告(40)に対し、求刑通り禁錮4年9月を言い渡した。大谷選手への1697万ドルの賠償なども命じた。

 水原被告は量刑言い渡しに先立ち法廷で「大谷選手に心から申し訳ないと思う」と述べた。この日は収監されず、地裁を後にした。3月24日までに連邦機関に改めて出頭した後、収監される。

 判事は「盗んだ額の大きさは衝撃的だ」と悪質性を指摘した。弁護側によると、水原被告は米国籍を持っておらず、刑期終了後に日本に強制送還される可能性が高い。

 裁判資料によると、水原被告は大谷選手の通訳だった2021年11月ごろから昨年3月ごろにかけ、違法スポーツ賭博で負けた額を取り返すために大谷選手の口座から胴元側に不正に送金した。野球カードの購入費と歯の治療費約38万ドルもこの口座から支払った。