対馬で「幻のサメ」発見! メガマウス、暖流乗り北上か…長崎県では初

2025/02/01 [10:35] 公開

対馬の海岸で見つかったメガマウスザメ=対馬市峰町(峰町東部漁協提供)

対馬の海岸で見つかったメガマウスザメ=対馬市峰町(峰町東部漁協提供)

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「幻のサメ」と呼ばれる希少な「メガマウスザメ」が長崎県で初めて対馬市峰町の海岸で見つかった。福岡市の水族館「マリンワールド海の中道」によると、日本海側で見つかったのは博多湾に次ぎ2例目。
 メガマウスザメは29日朝、峰町沿岸の定置網にかかった。いったん沖に逃がしたが、30日に同町の佐賀(さか)漁港で見つかり、31日に死んでいるのが確認された。体長は5メートル15センチほど。マリンワールド海の中道によると、性別は雌。
 メガマウスザメは名前通りの巨大な口が特徴で、プランクトンを捕食する。太平洋やインド洋などに生息しており、今回は対馬暖流に乗り北上してきたとみられるという。
 死骸は2日に長崎大で解剖される見通し。同大の山口敦子教授の調査では、世界で確認されたメガマウスは250例以上あり、このうち約30例が日本。山口教授は「どんな繁殖をするのかなど、解剖をすればさまざまなことが分かると思う」と期待を寄せた。