来場者250万人超! 長崎スタジアムシティ、きょう開業半年

長崎新聞 2025/04/14 [11:40] 公開

1万9000人超のサポーターが集まったV長崎の2月15日の開幕戦。派手な演出で盛り上がった=長崎市、ピーススタジアム

1万9000人超のサポーターが集まったV長崎の2月15日の開幕戦。派手な演出で盛り上がった=長崎市、ピーススタジアム

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サッカースタジアムを中核とした大型複合施設、長崎スタジアムシティ(長崎市幸町)は14日で開業半年を迎えた。スポーツや音楽などのエンターテインメントを通じ、これまでになかった新たなにぎわいを県都に創出した。県内外から連日多くの人が訪れ、来場者数は今月7日に250万人に達した。

 通販大手ジャパネットホールディングス(HD、佐世保市)が地域創生を掲げ、約1千億円を投じて整備した。今月1日、報道各社の取材に応じた髙田旭人社長は半年を振り返り「想定していた通りに人が流れている」と手応えを口にした。

 サッカーJ2、V・ファーレン長崎の開幕戦は2月15日に施設内のピーススタジアムであり、ほぼ満員の1万9248人を集めた。3月23日までのホーム4試合で計約6万人が来場。昨シーズンに比べ、観衆は同じ4試合終了時点で2・3倍に増えた。

 ジャパネットHDによると、スタジアムシティの来場者は、平日が平均約9千人。土日祝日では、V長崎の試合がある日に約3万人、試合がない日でも2万人前後が来場している。

 髙田社長は「イベントをもっと増やすこと」と課題を挙げる。サッカーやバスケットボール以外にも、集客力と収益性の高い音楽イベントなどの成功事例を増やし、年間を通じてにぎわう仕組みを確立したい考えだ。

 Jリーグのシーズンオフには大相撲の巡業やアイスショー、音楽イベントなどを次々に開催した。全てのイベントが満席というわけではないが「感動とビジネスの両立」に向けた挑戦を続けている。

 集客力を「まちなか」のにぎわいにもつなげようと、長崎市は3月から、V長崎のホームゲームの日に、スタジアムシティと市中心部を結ぶ無料シャトルバスを運行中だ。さらなる活性化に向けて、髙田社長は「僕らはスタジアムシティを中心に一生懸命やる。皆さんも盛り上げて連携しましょう」と呼びかけている。