【ワシントン共同】英ケンブリッジ大などのチームは16日、地球から約120光年離れた太陽系外惑星「K2―18b」の大気中で、地球上では生物によって作られる化学物質を検出したと発表した。チームは太陽系外に生命が存在する可能性を示す「これまでで最も強い証拠だ」としている。
この惑星の重さは地球の8・6倍、大きさは2・6倍で、恒星の周りを回っている。NASAが2021年に打ち上げたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使った観測で、地球では海洋植物プランクトンなどが生成する硫黄化合物「ジメチルスルフィド」などを検出した。
惑星の大気中で検出されたジメチルスルフィドは地球上の数千倍だった。