長崎くんちの踊町発表 新橋町「阿蘭陀万歳」など6カ町…金屋町は辞退

長崎新聞 2025/04/15 [11:43] 公開

2015年の長崎くんちで奉納された新橋町の「本踊 阿蘭陀万歳」=長崎市、諏訪神社

2015年の長崎くんちで奉納された新橋町の「本踊 阿蘭陀万歳」=長崎市、諏訪神社

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長崎伝統芸能振興会は10日、長崎市の諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」(10月7~9日)で演(だ)し物を奉納する踊町を発表した。「本踊(ほんおどり)」を奉納してきた金屋町が担い手不足などで辞退。新橋町の「本踊 阿蘭陀(おらんだ)万歳」など計6カ町が長崎の秋に彩りを添える。
 踊町と演し物は、小屋入りの清祓(きよはらい)の順に、西古川町「櫓(やぐら)太鼓、本踊」▽新大工町「詩舞(しぶ)、曳壇尻(ひきだんじり)」▽諏訪町「龍踊」▽榎津町「川船」▽賑町「大漁万祝恵美須船」▽新橋町「本踊 阿蘭陀万歳」。それぞれ傘鉾(かさぼこ)も奉納する。
 幹事町を務める賑町自治会の渡辺秀孝会長(69)は「諏訪神社が鎮座400年を迎える年。伝統を守り、勇壮な演し物にする」と意気込んだ。辞退した金屋町について「次の年番町、踊町では出ると聞いている。次回は7カ町で奉納したい」と語った。
 各踊町は6月1日の小屋入り後、7月下旬から本格的な稽古を開始。10月3日の「庭見せ」で傘鉾や本番で着用する衣装などを展示し、同4日の「人数揃(にいぞろ)い」では演し物の仕上がりを披露する。同7日はお下りの後に傘鉾パレードを予定している。