インド係争地で発砲、26人死亡 数人の武装集団、観光客らに

共同通信 2025/04/23 [11:11] 公開

22日、係争地カシミール地方のインド・パハルガム周辺で、武装集団による発砲事件を受けパトロールする装甲車(AP=共同)

22日、係争地カシミール地方のインド・パハルガム周辺で、武装集団による発砲事件を受けパトロールする装甲車(AP=共同)

  • 22日、係争地カシミール地方のインド・パハルガム周辺で、武装集団による発砲事件を受けパトロールする装甲車(AP=共同)
  • 22日、係争地カシミール地方のインド・パハルガム周辺で、武装集団による発砲事件を受け警戒する治安当局者(AP=共同)
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 【カトマンズ共同】インドとパキスタンの係争地カシミール地方のうち、インド政府が直轄地とするジャム・カシミールで22日、数人の武装集団が観光客らに発砲し、地元メディアによると、外国人2人を含む26人が死亡した。負傷者も複数おり、当局はテロ事件として捜査を始めた。

 サウジアラビアを訪問中だったモディ首相は、日程を切り上げて帰国の途に就いた。X(旧ツイッター)で「凶悪行為の背後にいる者たちは裁きを受けなければならない」と犯行を非難した。

 PTI通信によると、パキスタンを拠点とするイスラム過激派「ラシュカレトイバ」系の組織が犯行声明を出した。インド・パキスタン関係がさらに悪化する可能性がある。

 地元警察や報道によると、現場は「小さなスイス」と呼ばれるリゾート地パハルガム周辺の草原地帯。武装集団は景色を眺めたりポニーに乗ったりしていた観光客らに発砲した。被害者は大半がインド人だが、死者にはアラブ首長国連邦(UAE)とネパールの人が含まれる。日本人が巻き込まれたとの情報はない。