高齢者の安全見守る セブン-イレブン・ジャパン、長崎・諫早市と協定締結 移動販売車で支援

2024/08/13 [12:30] 公開

移動販売車「セブンあんしんお届け便」で買い物を楽しむ住民たち=諫早市、西栄田公民館

移動販売車「セブンあんしんお届け便」で買い物を楽しむ住民たち=諫早市、西栄田公民館

  • 移動販売車「セブンあんしんお届け便」で買い物を楽しむ住民たち=諫早市、西栄田公民館
  • 市内に向け走り出す移動販売車「セブンあんしんお届け便」=諫早市役所
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長崎県諫早市は7日、コンビニエンスストア大手セブン-イレブン・ジャパンと、見守り活動協力事業所協定を締結した。市内26店舗や、この日市内で運用を始めた同社の移動販売サービス「セブンあんしんお届け便」4台が買い物支援として店舗の少ない地域などを巡る中で、お年寄りに異変があった際に通報するなどの役割を果たす。
 協定は、1人暮らしなどの高齢者を見守り、支援が必要な高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせる環境づくりが狙い。店舗では振り込め詐欺防止に向けた声かけなどにも取り組む。
 締結式の後、市庁舎横のタクシー乗り場であった移動販売車の出走式で、馬渡町店オーナーの佐藤勇介さんが「地域の皆さんの役に立ち、買い物支援、移動販売先でのコミュニティー形成の一助となれば」とあいさつした。大久保潔重市長が買い物を体験。永昌町店、馬渡町店、有喜町店、小長井町店の4台が次々に出発した。
 移動販売車はニーズに合わせて弁当や日用品など各350種類を積んで週に数回複数の地域を巡る。西栄田公民館では、多くの住民が買い物に訪れにぎわった。おにぎりなどを購入した中村清さん(76)は「運転免許を返納した高齢者が多く、店までは距離があるので近くに来てもらえればとても助かる」と笑顔で話した。