長崎、佐賀両県の高校生が検察側と弁護側に分かれて主張をぶつけ合う模擬裁判選手権の本選が26日、長崎地裁であった。両県の予選を突破した検察官役の長崎県立佐世保西高と、弁護人役の佐賀県立佐賀西高が対戦。白熱したやりとりを繰り広げた。
両県弁護士会主催。刑事裁判への理解を深めてもらおうと2016年度から実施し、8回目。裁判官や検察官、両県の弁護士らが生徒らのパフォーマンスを審査した。両校の生徒らは事前に検察官や弁護士の指導を受けこの日に臨んだ。
飲食店経営の男が大学時代の後輩と共謀し、大麻を栽培・販売したとの設定。高校生らは実際の法廷で、起訴状朗読から証人尋問、被告人質問、論告・弁論までを披露した。進行役は現役裁判官が務めた。
弁護側の佐賀西高は、男の経営店舗で収益が出ていることなどから犯行動機が不十分として無罪を主張。検察側の佐世保西高は、男が「はっぱ」と口にしたとの証言や、後輩から金銭を受け取っていた記録などを根拠に有罪と指摘した。
審査の結果、質問の巧みさなどから佐世保西高に軍配が上がった。同校のメンバーは大山拓朗さん(17)、西美月さん(16)、山田真綾さん(16)、藤田康平さん(17)、野口楓夏さん(17)、村山蒼太さん(17)=いずれも2年=。
山田さんは、被告人質問で臨機応変な対応を見せたとして、最も印象に残った生徒(MIP)にも選ばれた。「ノウハウがなく準備に苦労した。検察官役として有利になる発言があれば拾おうと意識した。将来は検察事務官になり、今回できなかったことをリベンジしたい」と話した。
両県弁護士会主催。刑事裁判への理解を深めてもらおうと2016年度から実施し、8回目。裁判官や検察官、両県の弁護士らが生徒らのパフォーマンスを審査した。両校の生徒らは事前に検察官や弁護士の指導を受けこの日に臨んだ。
飲食店経営の男が大学時代の後輩と共謀し、大麻を栽培・販売したとの設定。高校生らは実際の法廷で、起訴状朗読から証人尋問、被告人質問、論告・弁論までを披露した。進行役は現役裁判官が務めた。
弁護側の佐賀西高は、男の経営店舗で収益が出ていることなどから犯行動機が不十分として無罪を主張。検察側の佐世保西高は、男が「はっぱ」と口にしたとの証言や、後輩から金銭を受け取っていた記録などを根拠に有罪と指摘した。
審査の結果、質問の巧みさなどから佐世保西高に軍配が上がった。同校のメンバーは大山拓朗さん(17)、西美月さん(16)、山田真綾さん(16)、藤田康平さん(17)、野口楓夏さん(17)、村山蒼太さん(17)=いずれも2年=。
山田さんは、被告人質問で臨機応変な対応を見せたとして、最も印象に残った生徒(MIP)にも選ばれた。「ノウハウがなく準備に苦労した。検察官役として有利になる発言があれば拾おうと意識した。将来は検察事務官になり、今回できなかったことをリベンジしたい」と話した。