勉強で努力、夢見た高校入学直後 さいたまの現場に献花やまず

共同通信 2025/04/21 [16:51] 公開

 さいたま市の自宅マンションで襲われ亡くなった高校1年手柄玲奈さん(15)は、勉学に励み、夢見ていた高校に入学したばかりだった。友人によると、中学時代はバスケットボール部に所属し、活発で優しい性格。「天国でも元気で」。現場の献花台には、手柄さんを慕う後輩や同級生の姿が絶えない。

 「部活も勉強もできて姉妹のように優しくしてくれた」。事件後、現場を訪れた同じ中学の後輩の女子生徒(14)は声を詰まらせた。手柄さんがよく使っていたシャープペンシルの青色と、活発なイメージの黄色が入った花束を自分のお小遣いで買い、献花台に供えた。

 手柄さんが中学校を卒業する前に「頑張ってください」と声をかけると、「中学3年生をしっかり終えて高校、大学に行って、楽しい人生を送ってほしい」と逆に激励の言葉をもらったという。

 今年の夏休みには一緒にバスケをする約束をしていたが、もう果たせない。「天国でも楽しんで、元気でいてね」。心の中で語りかけた。