米のグラス新駐日大使が来日 関税交渉「非常に楽観的」

共同通信 2025/04/18 [16:34] 公開

来日し、記者会見する米国のジョージ・グラス新駐日大使=18日午後、羽田空港

来日し、記者会見する米国のジョージ・グラス新駐日大使=18日午後、羽田空港

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 米国のジョージ・グラス新駐日大使(64)が18日、来日した。実業家でトランプ大統領と関係が近い。羽田空港で記者団に、トランプ氏が日本との関税交渉を「最優先事項」と位置付けているとし、合意に向けて「非常に楽観的だ」と述べ、両国で一致点を見いだせるとの考えを示した。

 グラス氏はこれまで、日本に対し防衛費増額や米国の貿易赤字削減を求め、厳しい姿勢で臨む考えを示している。関税交渉が本格化する中、日本政府はグラス氏に日本の立場を説明した上で、トランプ氏との橋渡し役となることに期待を寄せている。

 グラス氏は記者団に、日米関係について「地域に平和と安定、前進をもたらす力強いパートナーシップだ」と強調。日本が中国やロシア、北朝鮮といった「手ごわい」国々に囲まれていると指摘し、日米が安全保障分野で連携して対抗していく必要性を訴えた。

 トランプ氏は日米安全保障条約は片務的で不公平だと不満を示しており、グラス氏も在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)の増額を求める考えを強調している。