米最高裁、試用職員解雇を容認 再びトランプ政権寄り判断

共同通信 2025/04/09 [06:48] 公開

雲が垂れ込める米首都ワシントンの連邦最高裁(ゲッティ=共同)

雲が垂れ込める米首都ワシントンの連邦最高裁(ゲッティ=共同)

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 【ワシントン共同】米連邦最高裁は8日、トランプ政権が連邦政府機関で試用期間中だった職員を解雇したのは違法として、復職させるよう命じた西部サンフランシスコ連邦地裁の仮処分について、効力を一時停止した。提訴した非営利団体の原告の資格を問題視し、解雇を当面容認した。最高裁は保守派判事が多数派で、トランプ政権寄りの判断が相次いでいる。

 解雇された職員の中には地裁の判断を受けて復職を求められた人もいるが、最高裁の判断で復職できない可能性がある。

 最高裁は7日、トランプ政権による敵性外国人法を活用したベネズエラ犯罪組織メンバーの強制送還を差し止めた下級審の仮処分を無効とした。