【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は11日、トランプ政権が2026会計年度で、航空宇宙局(NASA)の科学予算の大幅削減を検討していると報じた。政権は現行の73億ドル(約1兆500億円)からほぼ半減となる39億ドルの予算案をNASAに示した。
最も打撃を受けるのは天体物理学分野で、15億ドルから5億ドルと3分の1に。火星で採取した試料を地球に持ち帰り、生物の兆候を調べる事業も骨抜きになる可能性がある。26年秋に打ち上げ予定の「ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡」を含む多くの宇宙望遠鏡には予算措置がされていないという。