環境省と気象庁は15日、熱中症のリスクが高まった際に注意を呼びかける「熱中症警戒アラート」や、重大な健康被害が生じる危険な暑さとなる恐れがある時に発表する「熱中症特別警戒アラート」の運用を、今年は23日から全国で始めると発表した。10月22日まで。
警戒アラートは、全国を58に分けた地域ごとに発表。気温や湿度などから算出する指標「暑さ指数」が、地域内のいずれかの地点で33以上になると予測される場合、前日午後5時ごろか、当日午前5時ごろに発表する。
特別警戒アラートは、過去に例のない広域的な危険な暑さを想定。都道府県内の全ての地点で暑さ指数が35以上になると予測される場合に前日午後2時ごろに発表される。昨年は4月24日から運用が始まり、これまで発表されたことはない。
昨年の夏(6~8月)の日本の平均気温は平年を1・76度上回り、2023年と並んで1898年の統計開始以降で最も高くなった。気象庁は、今年は記録的な平均気温になる可能性は低いとしているが、全国的に平年より高くなる見通し。