長崎県展開幕 高校生から90代まで力作ずらり 県内最大の美術公募展

2024/09/16 [10:07] 公開

芸術の秋の到来を告げる「第69回県展」が15日開幕。初日から大勢の美術愛好家らが訪れた=長崎市出島町、県美術館

芸術の秋の到来を告げる「第69回県展」が15日開幕。初日から大勢の美術愛好家らが訪れた=長崎市出島町、県美術館

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長崎県内最大の美術公募展「第69回県展」(県、県教委、県美術協会、県文化団体協議会主催)が15日、長崎市出島町の県美術館で開幕した。7部門で入賞・入選した767点を展示。愛好家らが続々と足を運び、作品に見入っていた。
 出品総数は前年より61点少ない1303点。このうち日本画22点、洋画102点、彫刻12点、工芸27点、書236点、写真246点、デザイン122点の計767点が入賞・入選した。
 各部門の県知事賞受賞作から選ばれる最高賞「西望平和賞」に輝いた長崎市の足達由佳さん(22)=佐賀大4年=の彫刻作品「葛藤」をはじめ、高校生から90代まで幅広い世代の力作が並んでいる。
 初日の開場式には関係者ら約200人が出席。馬場裕子副知事、江副功県展実行委員長らがテープカットで開幕を祝い、式典後は審査員による作品解説もあった。水墨画教室の仲間と来場した大村市桜馬場2丁目の主婦、藤浪契子さん(78)は「変化に富んだ、考えさせられる作品ばかり。毎年楽しみにしている」と感想を述べた。
 同館での展示は29日まで。その後、佐世保、諫早の各会場で展示されるほか、五島、大村両市で移動展がある。