新幹線長崎ルート未着工区間 フル規格「大きな効果」 国交相就任会見

2024/11/13 [11:45] 公開

記者会見する中野国交相=12日午前、国交省

記者会見する中野国交相=12日午前、国交省

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中野洋昌国土交通相は12日の就任記者会見で、九州新幹線長崎ルート未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)について「フル規格で整備されれば、西九州、中国、関西が新幹線ネットワークでつながり、観光やまちづくりなど多くの面で非常に大きな効果が表れる」と強調。国交省が提起するフル規格整備に反発している佐賀県側の理解を得るため、引き続き協議に取り組む姿勢を示した。
 石破茂首相は9月の総裁選当時、報道機関との懇談で未着工区間について「直通でフル規格が走ることは重要」とし、議論の進展に向けさらに努力が必要との認識を示したとされる。
 この経緯について問われた中野国交相は「指摘のような見解を(石破氏が)述べたという報道は承知している」と答弁。その上で「整備の効果を地元の皆さんに丁寧に説明していくとともに、佐賀県とも議論を続け、理解を得られるようしっかり取り組んでいく」と語った。