日本考古学協会など17の研究者団体は7日、宮内庁が仁徳天皇陵として管理する国内最大の前方後円墳・大山古墳(堺市、5世紀中ごろ)を初めて立ち入り調査した。
日本考古学協会の日高慎理事は「一番大きな古墳で研究者として調査を熱望していたので感動した」と述べ、古代学研究会の今尾文昭代表も「古墳の巨大さを体感した。研究者だけでなく市民にも体験してもらえるような環境づくりに生かせれば」と話した。
日高理事らによると、前方部、後円部で大きく崩れた箇所がある一方で、当時のままの位置で並んだ埴輪も確認。前方部では、1メートル弱の高さで積み直されたとみられる石積みも5段確認した。