硫黄島で「悲惨さ感じた」 天皇、皇后両陛下

共同通信 2025/04/09 [20:45] 公開

 宮内庁は9日、戦後80年に際し、硫黄島(東京都小笠原村)を訪れて戦没者を追悼された天皇、皇后両陛下の感想を明らかにした。側近に対し「改めて戦争の悲惨さを肌で感じ、平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにした」と伝えたという。

 側近によると、両陛下は日本軍の部隊が置かれた壕を入り口から見て、高温多湿の厳しい環境や手作業で掘ったことなどについて説明を受けた。

 硫黄島は太平洋戦争の激戦地で、日本兵約2万1900人、米兵約7千人が死亡した。両陛下は慰霊碑などがある3カ所を巡り拝礼。遺族や強制疎開させられた元島民の子孫らと懇談した。