西肥バスが大幅減便…2021年の半分近くに 運行維持が困難、4月にダイヤ改正 佐世保

2025/03/11 [12:00] 公開

西肥自動車(西肥バス、佐世保市)は4月1日のダイヤ改正で、同市内と周辺市町で運行する路線バスを、現行から平日で220便減らす。運転手不足により運行維持が困難な状況で、2021年に比べ半分近くの便数となる。今月末には15路線の廃止が決まっており、住民の足への影響が深刻化している。
 現行の平日の運行数は1171便で、減便率は18・8%。土日祝日は136便(減便率16・1%)の減便となる。
 22年から大幅な減便に歯止めがかからない状況が続いている。平日において22年は319便、23年は228便、24年は75便を減便。今回と合わせて842便に上り、21年の運行数1793便に対して、減便率は約47%となる。運転手は21年は277人いたが、今年4月は216人の見込みとなっている。
 同社は「運転手が不足して便数などの維持が困難な状況になっている。今後、高齢化が進み、定年退職によりさらに運転手が減っていく状況となる。利用者には迷惑をかけるが、理解をお願いしたい」としている。
 また、同市を中心に松浦、平戸市、東彼川棚、波佐見町などで運行する15路線を今月末で廃止。一方、佐世保市、北松佐々町は25年度から5年間の地域公共交通計画を策定する。乗り合いバスの運行や路線バスの再編などを盛り込んでいる。