【ソウル共同】6月3日投開票の韓国大統領選を巡り、保守系与党「国民の力」は22日、党予備選で、世論調査結果により候補を8人から4人に絞り込んだ。一方、一部の保守層から待望論が出る大統領権限代行の韓悳洙首相の出馬を求める民間組織も同日発足した。韓氏は出馬の有無について明言を避けている。
絞り込まれたのは「非常戒厳」を宣言した尹錫悦前大統領の弾劾に反対した金文洙前雇用労働相、洪準杓前大邱市長、弾劾に賛成した韓東勲前党代表、安哲秀議員の4人。国民の力は段階的にさらに候補を選別し、5月3日までに公認候補を決める。
一方、地方新聞社の元会長など韓氏の高校の同窓生らが22日、記者会見を開き、出馬を求める組織の発足を宣言した。「保守の価値と美徳を誰より理解する指導者だ」と強調。韓氏は無所属での出馬が想定されており、国民の力が公認候補を決定した後に保守系候補の一本化を目指す方針を示した。
韓氏は、20日に公開された英紙のインタビューで、出馬について「ノーコメント」と肯定も否定もしなかった。