人間とロボット共存の未来体験 50体登場、万博パビリオン

共同通信 2025/03/14 [15:57] 公開

石黒浩氏プロデュースのパビリオン「いのちの未来」

石黒浩氏プロデュースのパビリオン「いのちの未来」

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 大阪・関西万博会場の夢洲(大阪市)で、ロボット学者の石黒浩氏が手がけるパビリオン「いのちの未来」のメディア向け内覧会がこのほど開かれた。先端技術を駆使したアンドロイドなど約50体が登場し、人間とロボットが共存する未来社会が体験できる内容になっている。

 テーマは「いのちを拡げる」。「太古から現代」「50年後の未来」「千年後」の三つのゾーンで構成し、見た目やしぐさが人間そっくりなロボットなどが来館者を出迎える。

 「ヤマトロイド」「アスカロイド」と命名した大人と子どものアンドロイドは日本古代の精神性を体現したといい、目を合わせながら相手の感情を読み取るような豊かな表情を見せてくれる。人種や国籍を特定しない肌の色や中性的ないでたちも特徴だ。

 「プニカ」「パンジー」と名付けたアバター(分身)ロボット2体は、1970年大阪万博に登場した巨大ロボット「デメ」のデザインを部分的に継承。同じくアバターロボの「ペトラ」は木や石が材料に用いられており、人類が木や石を狩りの道具に使い進化してきたことを表している。