西九州新幹線開業2周年 沿線5駅、記念イベントでにぎわう 弱虫ペダル作者が一日駅長も 長崎

2024/09/22 [12:20] 公開

「出発」を合図する一日長崎駅長の渡辺さん(右)=長崎駅

「出発」を合図する一日長崎駅長の渡辺さん(右)=長崎駅

大きい写真を見る
JR九州は21日、西九州新幹線(武雄温泉-長崎)開業2周年記念プロジェクト「GO WEST 2」を開催した。長崎、佐賀両県の沿線全5駅は、「かもめ」が1日限定乗り放題となる赤いTシャツきっぷを着た乗降客でにぎわった。
 全国97組の応募から選ばれた音楽バンド18組が各駅前に分かれて熱演。各市によるステージイベントもあった。長崎駅で古宮洋二社長は「もうすぐ利用者数が500万人になる。2年間大きなトラブルもなかった。皆さんに『ありがとう』と伝えたい。スタジアムやマンションができ、変わりゆく長崎・諫早・大村に新幹線でもっと貢献したい」とあいさつした。
 長崎市尾上町の長崎駅では、地元出身で人気漫画「弱虫ペダル」の作者、渡辺航さんが一日駅長を務めた。
 大村で市民らに丸洗いしてもらった「かもめ」を長崎駅で出迎え、出発式に臨んだ。見物客に手を振り、「よく利用していた長崎駅の駅長になる日が来るとは思ってもいなかった。幸せ」「長崎は観光で来るにも移住するにもいい所。その際は新幹線で快適な旅を楽しんで」と魅力を発信した。
 もし西九州新幹線を作品に登場させるならと記者に質問されると、「(高校自転車競技部の)キャラクターたちが車内で『めっちゃ速いや~ん』とはしゃぎながら長崎合宿に向かうシーンとか…書いてみたくなった」と声を弾ませた。
 西九州新幹線は2022年9月23日に開業。1年目は238万7千人(1日平均6600人)、2年目は248万8千人(同6900人)が利用した(いずれも9月23日~翌年9月17日)。