1980年代に米国で活躍したポップ・アーティストの作品や生き方を手がかりにした子ども向けのワークショップ「キース・ヘリングと平和をえがこう」が4日、長崎市興善町の市立図書館で開かれた。白い紙を縦約5メートル、横約4メートルにつなげて吹き抜けの通路に広げ、幼児から中学生まで約30人が水性ペンを握り、カラフルな絵で埋めていった。
キース・ヘリング(1958~90年)は、明るく軽やかな絵で今なお根強い人気がある。アートを通じて平和や核兵器廃絶を訴えた。何度も来日し、広島で被爆者に会い、被爆遺構を訪ねた。
ワークショップはデザイナーの吉田隆さんと漫画家の岡野雄一さんがナビゲーターを務めた。吉田さんは、ヘリングが7階建てビルほどの大きさの「自由の女神」を描き、そこに千人の子どもと一緒に絵や言葉を描き込んだエピソードを紹介。ヘリングが自由の尊さを訴え、自由に描くことを大切にしたと説明した。絵を描くにあたって「好きな色を選ぼう」「自由に描きまくろう」などと呼びかけた。
通路に紙を広げたのは、ヘリングが路上や地下鉄駅構内といった日常の場で描いたことにちなみ、館の担当者が「ストリート感を出そう」と提案した。子どもたちは、吉田さんと岡野さんが描いた下絵に重ねるように思い思いに描いていった。
小学2年の女子児童は普段きれいに描こうとしているが、「今日はぐちゃぐちゃにいろんな色を塗って、楽しかった」。同1年の男子児童はヘリングと平和についての話を聞いて「今もたくさんの人が苦しんでいるから」と思いつき、ウイルスの絵を描いた。
ワークショップは、ヘリング作品を専門とする「中村キース・ヘリング美術館」(山梨県北杜市)制作のワークブックが同図書館に贈られたことから、これを活用しようと企画された。完成した絵は近く図書館内に飾られる予定。
キース・ヘリング(1958~90年)は、明るく軽やかな絵で今なお根強い人気がある。アートを通じて平和や核兵器廃絶を訴えた。何度も来日し、広島で被爆者に会い、被爆遺構を訪ねた。
ワークショップはデザイナーの吉田隆さんと漫画家の岡野雄一さんがナビゲーターを務めた。吉田さんは、ヘリングが7階建てビルほどの大きさの「自由の女神」を描き、そこに千人の子どもと一緒に絵や言葉を描き込んだエピソードを紹介。ヘリングが自由の尊さを訴え、自由に描くことを大切にしたと説明した。絵を描くにあたって「好きな色を選ぼう」「自由に描きまくろう」などと呼びかけた。
通路に紙を広げたのは、ヘリングが路上や地下鉄駅構内といった日常の場で描いたことにちなみ、館の担当者が「ストリート感を出そう」と提案した。子どもたちは、吉田さんと岡野さんが描いた下絵に重ねるように思い思いに描いていった。
小学2年の女子児童は普段きれいに描こうとしているが、「今日はぐちゃぐちゃにいろんな色を塗って、楽しかった」。同1年の男子児童はヘリングと平和についての話を聞いて「今もたくさんの人が苦しんでいるから」と思いつき、ウイルスの絵を描いた。
ワークショップは、ヘリング作品を専門とする「中村キース・ヘリング美術館」(山梨県北杜市)制作のワークブックが同図書館に贈られたことから、これを活用しようと企画された。完成した絵は近く図書館内に飾られる予定。