ETC障害謝罪、復旧めど立たず システム改造原因か、渋滞事故も

共同通信 2025/04/07 [01:12] 公開

システム障害でETC専用レーンが閉鎖され渋滞する調布インターチェンジ=6日午前8時30分、東京都調布市

システム障害でETC専用レーンが閉鎖され渋滞する調布インターチェンジ=6日午前8時30分、東京都調布市

  • システム障害でETC専用レーンが閉鎖され渋滞する調布インターチェンジ=6日午前8時30分、東京都調布市
  • ETCシステムの障害で通行止めとなった府中スマートインターチェンジ=6日午前7時40分、東京都府中市
  • ETCの大規模なシステムトラブルに関する記者会見で、謝罪する中日本高速道路の中井俊雄保全企画本部長(中央)ら=6日午後、名古屋市中区
  • レーンが開放された府中スマートインターチェンジを利用する車両=6日午後5時58分、東京都府中市
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 6日午前0時半ごろ、東名高速道路や中央自動車道などの自動料金収受システム(ETC)に障害が発生し、東京、神奈川、山梨、岐阜、静岡、愛知、三重の7都県にある一部の料金所のETC専用レーンが閉鎖された。インターチェンジ(IC)付近では渋滞が起き、事故も発生。管轄する中日本高速道路(名古屋市)は午後、レーンを開放し、利用者に後で料金精算してもらう異例の措置を取った。復旧の見通しは立っていない。

 同社によると、2005年の道路公団民営化以降、管内でETCの大規模なシステムトラブルは初めて。7月に実施予定の深夜料金の見直しに伴い、今月5日から実施したシステムの改造が影響した可能性があり、前の状態に戻す作業をしている。本社で記者会見した中井俊雄保全企画本部長は「多大なるご迷惑をおかけし、おわびします」と謝罪した。

 システム障害により正常な課金ができず、ETCレーンの発進制御バーが開かなくなった。管内23路線のうち、最大で16路線の計96カ所でETCが利用できなくなった。