全国大会の公認コースに 諫早の本明川水上競技場 ローイング、交流拡大へ弾み 長崎

長崎新聞 2024/07/08 [12:00] 公開

公認コースとなった本明川水上競技場=諫早市(県スポーツコミッション提供)

公認コースとなった本明川水上競技場=諫早市(県スポーツコミッション提供)

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長崎県諫早市の本明川水上競技場が、公益社団法人日本ローイング協会から全国大会の開催が可能な公認コース(B級6レーン2千メートル)の認定を受けた。合宿誘致を含め、スポーツを通じた交流人口拡大に弾みがつきそうだ。
 オールをこいで順位を競うローイング(旧ボート競技)は、五輪やパラリンピックの競技にもなっている。同競技場は、国営諫早湾干拓事業で閉め切られた潮受け堤防内側の本明川下流に位置する直線5千メートル。直線コースとしては国内屈指の規模で、年間を通じて風や波の影響を受けにくい環境にある。市が同協会に申請し、6月12日に認定された。
 同協会によると、レーン数や流速などを基準に、上位順にA、B、Cの各級を認定。B級以上の公認コースでは同協会が主催・主管する全国大会、全国大会への地域予選会の開催が可能になる。全国の公認コースはA、B、C各級合わせて計45カ所。長崎県では長崎市の形上湾ボートコース(B級6レーン千メートル)に次いで2カ所目になる。
 本明川水上競技場は2022年、日本オリンピック委員会(JOC)の競技別強化センターにも認定。コロナ禍前は日本代表チームの練習にも使われ、23年度の合宿利用は国内外から延べ6件あった。
 諫早市によると、同競技場では8月にインターハイが、来年7月には国民スポーツ大会九州ブロック大会が開催される。公認コース認定について市は「今後も継続的な大会の開催や、合宿地として利用される競技場を目指したい」としている。