【上海共同】中国で公開中の国産アニメ映画「ナタ2」が空前の大ヒットとなっている。1月下旬に公開され、今月18日には米国の「インサイド・ヘッド2」を抜きアニメ映画で世界歴代1位に。興行収入は20日に125億元(約2500億円)を突破した。小説「封神演義」に登場する子どもの神様ナタが主人公の物語。中国では近年、伝統文化を題材にした作品が人気を集めている。
ナタ2は2019年公開の1作目の続編で、中国の神話がモチーフのファンタジー作品。複数の種族が暮らす世界で、仲間と敵に立ち向かう姿を描いた。最新の映像技術を駆使した戦闘シーンも観客を引きつけている。
上海の映画館に2度目を見に来たという女子大学生は「ナタが仲間と闘う姿に感動した」と話した。
監督は1980年生まれの「餃子(本名・楊宇)」。日本のアニメ「ドラゴンボール」「聖闘士星矢」を見て育ち、大学で薬学を専攻したがアニメへの強い思いから制作の世界に飛び込んだ。
海外では米国やオーストラリアで上映されており、日本でも上映が予定されているという。