長崎県西海市をアボカドの産地にしようと活動している「長崎アボカド普及協議会西海市グループ」(原口誠司代表)は今年、発足10年。出荷には至っていないが、市のふるさと納税の返礼品として取り扱いが始まった。会員は「次代につなげられる産業や特産物に育てたい」と意気込んでいる。
アボカドは亜熱帯の果樹。栄養素が豊富で美容や健康に良いと2000年代以降に知れ渡るようになり、女性を中心に人気が上昇。しかし、国内で販売されている商品のほとんどが輸入物で、国内産は少ない状況が続いている。
同協議会は、耕作放棄地対策として、栽培に比較的手間がかからないアボカドに着目し、栽培技術を研究していた原口代表らが13年に結成。15年11月に西海市グループを立ち上げた。
以来、先進地の和歌山や愛媛へ視察に出向くなど、ノウハウを蓄積。米国から輸入した種子を発芽させ、台木にして温室ハウスで苗木の生産に取り組むとともに、市民を対象にした研修・見学会の開催や苗木の頒布に力を入れている。
実が付き始めるまでに最低4、5年ほどかかるとされており、市も産地化に向けた動きをサポート。「新規作物導入・普及支援事業」を創設し、苗木の頒布に際し、補助している。22年には市などでつくるブランド戦略推進会議が、戦略商品として認定した。
約10年がたち、会員は110人を超え、頒布した苗木は1500本余りに。現在、耐寒性に優れ、クリーミーで濃厚な味わいの「ベーコン」をメインに「フェルテ」「エッティンガー」などの品種の導入を進めている。
今季、返礼品として取り扱いを始めたのは約150個の収量があった原口代表だけだった。だが会員から「実がなった」と数多く報告されていて、来季に向け期待も大きい。原口代表は「一般の農家がちゃんと栽培できるような苗木づくりに努め、所得向上や後継者不足の解消にもつながるようにしていきたい」と話している。
アボカドは亜熱帯の果樹。栄養素が豊富で美容や健康に良いと2000年代以降に知れ渡るようになり、女性を中心に人気が上昇。しかし、国内で販売されている商品のほとんどが輸入物で、国内産は少ない状況が続いている。
同協議会は、耕作放棄地対策として、栽培に比較的手間がかからないアボカドに着目し、栽培技術を研究していた原口代表らが13年に結成。15年11月に西海市グループを立ち上げた。
以来、先進地の和歌山や愛媛へ視察に出向くなど、ノウハウを蓄積。米国から輸入した種子を発芽させ、台木にして温室ハウスで苗木の生産に取り組むとともに、市民を対象にした研修・見学会の開催や苗木の頒布に力を入れている。
実が付き始めるまでに最低4、5年ほどかかるとされており、市も産地化に向けた動きをサポート。「新規作物導入・普及支援事業」を創設し、苗木の頒布に際し、補助している。22年には市などでつくるブランド戦略推進会議が、戦略商品として認定した。
約10年がたち、会員は110人を超え、頒布した苗木は1500本余りに。現在、耐寒性に優れ、クリーミーで濃厚な味わいの「ベーコン」をメインに「フェルテ」「エッティンガー」などの品種の導入を進めている。
今季、返礼品として取り扱いを始めたのは約150個の収量があった原口代表だけだった。だが会員から「実がなった」と数多く報告されていて、来季に向け期待も大きい。原口代表は「一般の農家がちゃんと栽培できるような苗木づくりに努め、所得向上や後継者不足の解消にもつながるようにしていきたい」と話している。