【テヘラン、ワシントン共同】米国とイラン両政府は19日、イラン核開発問題を巡る協議を継続することで合意した。イタリア・ローマでの2回目の協議を仲介した中東オマーンが発表した。次回は26日にオマーンで開かれる見通し。これに先立ち、技術的な問題を話し合うため、米イラン双方の専門家がオマーンで会合を開く。
オマーン外務省は協議後、イランによる核兵器保有阻止と対イラン制裁解除、平和利用目的の核開発能力の維持について、両者が「次の段階の協議」に入ることで合意したとの声明を出した。
協議に参加したイランのアラグチ外相は国営メディアに対し「前向きな雰囲気だった。核問題と制裁解除を話し合った。それ以外は議題に上っていない」と説明した。米政府高官は「非常に良い進展があった」とした。
イランは議題を核問題に限定するよう求めているが、米側は弾道ミサイル開発の制限なども含めるよう要求しているとされる。
米イラン両政府は12日、オマーンでイラン核問題を巡る初回の間接協議を開き、協議継続で合意していた。