経済産業省は21日、二酸化炭素(CO2)を回収して地下に埋めて貯留する「CCS」事業の候補地に、北海道苫小牧市沖を初めて指定した。同日から事業者の公募を始め、年内にも試掘を開始する計画だ。試掘には100億円程度かかる見込みで、全額支援する方針。脱炭素に向けて事業者の参入を後押しする。
公募期間は5月21日まで。CCS事業法に基づき、苫小牧市沖を「特定区域」に指定した。苫小牧市沖では国内初の大規模な実証試験を実施済みで、貯留に適した地層が広がっている可能性があると判断した。
公募で選ばれた事業者が試掘し、地層などの条件が事業化に適しているかどうか、安全性も含めて調べる。