勉強も、努力も、人と話すことも苦手だ。それでも-。6日に長崎市内であった本年度の県高校定時制通信制生徒生活体験発表大会。最優秀賞の県知事賞に輝いた県立佐世保中央高通信制3年、德永美優さん(19)は挑戦することで少しずつ変わっていく日常を発表し、「学校に来て、授業を受けて、友だちと笑いあう。そんな当たり前がやっと楽しいと思えるようになった」と語った。
周囲を気にして、いつも何かにおびえていたという德永さん。全日制高に進学したが、「人と関わることが怖くなって」1年が経過した頃から教室に入ることができなくなった。母の勧めもあり、「最後のチャンスかも」と現在の高校に転入。周囲の優しさに触れながら、次第に楽しい学校生活に変わっていったという。
あこがれの人もできた。転入後、最初に話しかけてくれた一つ上の先輩だ。テスト勉強は手を抜かず、アルバイトのシフトも増やして頑張りたいと意欲的な先輩に、思わず尋ねた。「どうしてそこまで頑張れるんですか」
先輩は返してくれた。
「他人に『無理』って言われると腹立つじゃん。自分の限界は自分が一番よく分かってんのに。だから、できることをできるだけやる。ちゃんとやればちゃんと評価されるから。って、これ、私の『推し』の受け売り。格好いいでしょ」
そう言って笑う先輩の姿が「まぶしくて、格好よかった」。その言葉を支えに、初めてのアルバイトにも挑戦。お客さんの「ありがとう」で少しずつ自信をつけ、最近では後輩の指導も任されるようになった。資格取得に向けた勉強もこつこつと続けている。
発表の最後は、こんな言葉で締めくくった。
「今の自分は割と好き。できればもっと好きになりたい。そのためにも、この先、逃げたくなるときや、つらく苦しいときを乗り越えられるような力を挑戦の中で身に付けていきたい。頑張れ、私」
德永さんは11月17日に東京で開かれる全国大会に県代表として出場する。県大会では他に、県立五島高定時制1年の宇治橋秀護さん(15)が県教育委員会教育長賞に、県立鳴滝高通信制3年の藤本めいさん(19)が県高校定時制通信制教育振興会長賞に選ばれた。
大会は県高校定時制通信制教育振興会主催。県内から15人が出場し、7分間の持ち時間で学校生活や将来の目標などについて発表した。
周囲を気にして、いつも何かにおびえていたという德永さん。全日制高に進学したが、「人と関わることが怖くなって」1年が経過した頃から教室に入ることができなくなった。母の勧めもあり、「最後のチャンスかも」と現在の高校に転入。周囲の優しさに触れながら、次第に楽しい学校生活に変わっていったという。
あこがれの人もできた。転入後、最初に話しかけてくれた一つ上の先輩だ。テスト勉強は手を抜かず、アルバイトのシフトも増やして頑張りたいと意欲的な先輩に、思わず尋ねた。「どうしてそこまで頑張れるんですか」
先輩は返してくれた。
「他人に『無理』って言われると腹立つじゃん。自分の限界は自分が一番よく分かってんのに。だから、できることをできるだけやる。ちゃんとやればちゃんと評価されるから。って、これ、私の『推し』の受け売り。格好いいでしょ」
そう言って笑う先輩の姿が「まぶしくて、格好よかった」。その言葉を支えに、初めてのアルバイトにも挑戦。お客さんの「ありがとう」で少しずつ自信をつけ、最近では後輩の指導も任されるようになった。資格取得に向けた勉強もこつこつと続けている。
発表の最後は、こんな言葉で締めくくった。
「今の自分は割と好き。できればもっと好きになりたい。そのためにも、この先、逃げたくなるときや、つらく苦しいときを乗り越えられるような力を挑戦の中で身に付けていきたい。頑張れ、私」
德永さんは11月17日に東京で開かれる全国大会に県代表として出場する。県大会では他に、県立五島高定時制1年の宇治橋秀護さん(15)が県教育委員会教育長賞に、県立鳴滝高通信制3年の藤本めいさん(19)が県高校定時制通信制教育振興会長賞に選ばれた。
大会は県高校定時制通信制教育振興会主催。県内から15人が出場し、7分間の持ち時間で学校生活や将来の目標などについて発表した。