長崎で11月「地球市民フェス」 ライブや飲食ブースで集客…楽しみながら核廃絶へ

2024/10/08 [12:30] 公開

「地球市民フェス2024」の概要を発表する林田さん(右)と朝長委員長=長崎市役所

「地球市民フェス2024」の概要を発表する林田さん(右)と朝長委員長=長崎市役所

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非政府組織(NGO)核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会(朝長万左男委員長)は3日、長崎市幸町の長崎スタジアムシティで11月23、24日に開く「地球市民フェス2024」の概要を発表した。親子連れなどをターゲットに、音楽ライブや飲食ブースなどを展開。2日間で4万人の集客を目指す。
 同実行委は、国内外のNGOが集う国際会議形式を主体にした「核兵器廃絶-地球市民集会ナガサキ」を2000年以降、6回開催。市民や県市が協力し、講演や分科会などを通して核廃絶に向けたアピールを続けてきたが、近年は参加者数が減少傾向にあった。
 7回目となる今回は、集会の理念を残しつつ、若年層にも気軽に参加してもらおうと「フェス」形式で開催することにした。音楽ライブには、ヒップホップユニット「スチャダラパー」や、歌手の加藤登紀子さんらが出演する。
 このほか、平和活動に取り組む若者らによるトークセッションも予定。被爆者から車座形式で証言を聞くワークショップや、展示、飲食、物販ブースなども設ける計画を進めている。
 入場には、ホームページから申し込むチケットが必要。無料で入手でき、寄付形式の応援チケットプラン(3千円~)もある。
 3日、市役所で記者会見した総合プロデューサーの林田光弘さん(32)は「50年後、100年後も長崎にとって平和が大切な価値観でありつづけられるかは私たちにかかっている。楽しむ目的で来た人たちが、何げないところから世界の現状に触れるきっかけになればうれしい」と話した。