ようこそ福祉人材 西海で体験型見学ツアー 市内5事業者が名所や現場案内

長崎新聞 2025/02/04 [11:10] 公開

特別養護老人ホーム「ふるさと」を見学する参加者ら=西海市西海町

特別養護老人ホーム「ふるさと」を見学する参加者ら=西海市西海町

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人材確保などに向け、長崎県西海市の5福祉事業者でつくるグループが、福祉施設と地域を巡るエクスカーション(体験型見学ツアー)を市内で実施した。
 福祉の現場や地域に触れることで、自分らしい働き方と暮らしを見つけてもらい、人材の確保とともに、定着や移住などにつなげようと主催。1月24日から2泊3日の日程で、東京や大阪からをはじめ、高校生2人を含む計5人が参加した。
 初日は市内の観光地などを周遊。西海町の横瀬浦公園では、地元のガイドから南蛮貿易の歴史などを学び、移住者が多い大瀬戸町雪浦地区では、関係者から移住に関する話を聞いた。
 2日目は各事業者が運営する施設を訪問。西海町の特別養護老人ホーム「ふるさと」では、施設の概要や職場環境、運営方針について説明を受けた後、配膳ロボットなど情報通信技術(ICT)の導入が進められている職場を見学。介護リフトも体験した。
 福祉施設勤務の経験があり、移住を検討している大阪府の中川由岐美さん(49)は「自然と食材が豊かで、勉強にもなった。今後、職場や移住体験のツアーなどがあれば参加したい」と意欲的。九州文化学園高(佐世保市)の1年生で、福祉コースで学ぶ宮﨑翔さん(16)は「楽しく体験でき、進路を決める参考になった。福祉の仕事に対するイメージも良くなった」と話した。